自宅でラスベガスを体験!映画『カジノ』

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クールで豪華、そして少しダークな大人の遊び場といった印象もあるカジノ。『カジノ』や『オーシャンズ11』、007シリーズの傑作『カジノロワイヤル』など、映画の舞台としても様々な描かれ方をしてきました。これまでは実際にランドカジノで遊ぶとなると、日本からだと近くてもマカオやシンガポールまで出かけていく必要がありましたが、今やオンラインカジノの普及によって自宅からでも気軽にカジノゲームで遊べる時代になりました。こうしたオンラインカジノは、海外に拠点があるのが基本となっていますが、最近ではミスティーノのように、カスタマーサポートでも日本語対応が可能であったりと、日本人プレーヤーに特化したカジノサイトも誕生しています。

ダークな印象を抱かせつつも、映画の舞台にもなるほど人々を魅了するカジノの世界。ここでは、そんなカジノを舞台にした人間ドラマを描いたハリウッド映画『カジノ』をご紹介していきます。

黄金コンビと豪華な出演陣

映画『カジノ』は、1995年に公開されました。監督はマーティン・スコセッシ、主演はロバート・デ・ニーロと、この二人の名前を聞くだけで映画ファンならずとも期待してしまう黄金コンビですよね。また、この映画には『氷の微笑』の公開で、当時妖艶な魅力をふりまく女優として大人気だったシャロン・ストーンや、ロバート・デ・ニーロと同じくイタリア系アメリカ人俳優として数々の映画に出演しているジョー・ペシや、名脇役として長く活躍しているジェームズ・ウッズなど、人気・実力ともに揃った豪華俳優陣が出演者として名を連ねています。実はこの映画、アメリカの作家であるニコラス・ピレッジのノンフィクション小説『カジノ』を原作として作られているため、映画のストーリーの大部分は事実・実話に基づいているのです。

あらすじ

舞台は1970年代のアメリカ。ロバート・デ・ニーロ演じるサム・ロススティーンは一介のブックメーカーでありながらも、驚異的な洞察力と観察眼で予想を見事に的中させ続けるという才能から『エース』と呼ばれ、シカゴマフィアのボスからも絶大な信頼を寄せられていました。そんな中で、当時まだまだ利権の塊であったカジノ業界に、懇意にしているマフィアが参入しようとします。運営ノウハウも知らない彼は、適当な人物に実質の運営を任せようと考え、エースに白羽の矢が立ちます。もともと、ブックメーカーとして多大な功績をあげていたエースは徐々に頭角を現しはじめ、カジノ運営者としても業界でトップの座に昇りつめていきます。そんな彼の周りの人々も、欲望の渦へと巻き込まれていくこととなるのです。

モデルとなった人物

先述したように、この映画の原作はノンフィクション小説だけに、登場人物たちにはそれぞれモデルとなった実在の人物が存在しています。彼の名前は、フランク・”レフティ”・ローゼンタール。映画でロバート・デ・ニーロが演じたエースのモデルです。レフティはラスベガスに来る以前には故郷のシカゴで有名なブックメーカーでしたが、シカゴ、マイアミを経て1960年代末にベガスに移り住み、友人の紹介でラスベガス・ストリップを代表するカジノ『スターダスト』での仕事に就くことになります。

レフティは、物語同様、実質的なボスの座に就いていましたが、過去に犯罪歴のあるレフティにはカジノ経営のライセンス発給を受けることが困難でした。そこで、雇われ社長としてアレン・グリック(映画ではフィリップ・グリーンと、名前が変更されています)が表向きの社長を務めることになりました。やがてカジノの運営も任されるようになったレフティは、映画のストーリー同様、ますます出世していったのです。「事実は小説より奇なり」とはよく言われますが、才能を活かしてトップまで上りつめていくというドラマは、いつの時代も人々の心を魅了して離しません。